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アニメ・コミック

ドラえもんカラー作品集

2019・6・23

 久々にドラえもんを読む。この頃ドラえもんのテレビアニメを見て感じるのは面白くない。声優が変わる前のほうがずっとおもしろかった。これは大概の人が言う。なぜだろう、ストーリーが道徳臭くなって、以前の様に子供がはじけたところが少ない。のび太のドラえもんに対する依存性が強くなった。ジャイアンののび太に対するぼこぼこも少ない。

 ジャイアンはもっと腕白、スネオはもっと知能犯で、しかし間が抜けてる、子どもと言う空間で思い切りはじける。ところが最近のドラえもんは、子供の空間が狭くなって以前のようにパワーがない。30年前のテレビアニメの頃は、楽しくて毎週おちゃんはカボシャールと見た。おちゃんは20代、カボシャールは高校生、そんな大人でも毎週欠かさず見た。ところが最近は、ボヘミアンでも見ない、「あら放送してるの」くらい。

 だからテレビは面白くないから、ドラえもんはコミックで見てる。昔はコロコロコミックで読んでも、テレビを見ても面白さと言う点では差はなかった。面白かった。しかし、今は断然コミックである。

 ドラえもんカラー作品集は全6巻あるがなかなか揃えられない、やっと4巻揃えた。最初手にした時懐かしかった。30年くらい前に今のカラー作品集に載ってる漫画は、週刊誌サイズのカラー版で売っていた。そのころ公文の算数教室をしていたので、子供たちが読むために買った。ドラえもんカラー作品集はその頃の雰囲気を、そのまま残してる、だからすごく懐かしい。手放したくない本だし、マンガも読み返しても飽きない。その頃を懐かしむ人にはぴったり。

 子どもたちが読むためと言うが、本当はおちゃん自身がギャグ漫画を見たかった。約30年前にコロコロコミックが創刊された、それがすごく面白くて、二三年続けて読んだ。ドラえもん、おばけのQ太郎、パーマン、ゴリポン、あさりちゃん、菊千代、今のコロコロコミックよりずっとギャグ漫画が多かった。今もコロコロコミックはギャグ漫画が多い方かもしれないが、おちゃんに言わせると話にならない。

 今のコロコロコミックで唯一面白いのは「消しかす」、あのいい加減さ、変わり身の早さ、唯我独尊的思い込み、どれをとってもいい。いつまでも「おはコロ」でピンを張るキャラではない。テレビで「クレヨンしんちゃん」的待遇を受けるべきである。

 ところが「おはコロ」で南海キャンディーズが出なくなった。 もう完全にかす,ボヘミアンは「もう完全にかす、面白くない、見ない」と言ってる。なぜ「消しかす」のグッズは少ないのだ、なぜ「消しかす」は映画にならない。あの偉大な消しかす様が。

 しかし本当に今はギャグ漫画が少ない、ボヘミアンの小学校の担任の服部時計店も「少ないですね」と言ってた。ドラえもんのテレビアニメも変わって、昔のような腹から笑うマンガが少なくなった。いまはもう本で笑うしかないにだろうか。

 昭和30年、40年の漫画全盛の時代のような、少々毒のある、腹から笑える漫画は出ないのか?今はどうでもいい事に気を回し過ぎて、ちんまりしすぎるか、グロテスク、オカルト、破壊、残酷すぎる。過ぎるのである何事も。親が見るなと言う物は、子供は見たいのである。ボヘミアンも昭和の漫画が良いと言う。しかし今の漫画はうーん、残酷すぎるので、マンガ好きのおちゃんとしても×である。

 このカラー作品集は子どもの頃にタイムスリップさせてくれる良い本である。

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ローマの休日

2010・3・29

 もう奇跡と言うしかない、昭和38年「りぼん」の付録に別冊として付いてきた本を読めるとは、その時おちゃんは小学校2年。一読したがほとんど記憶違いがない。47年ぶりに読んだがその時の絵柄をほとんど記憶されており自分ながら驚いてる。多分面白くて何度も読んだので記憶が鮮明なのだろう。しかし古い記憶ほど脳に蓄積され、新しい記憶は蓄積されにくいと言うがなるほどと感じた。「はるかなる風と光」を読んだのが20歳代、読んだことは記憶してるが細かい事はほとんど記憶に残ってない。

 しかし小学校の頃読んで感動して繰り返し読んだ「ローマの休日」、「リンゴの並木道」の記憶は鮮明である。前者は小学2年、後者は小学4年である。自分ながら小学校の頃の記憶がこれほど鮮明に残ってるとはびっくりである。

 確か本の表紙は内藤洋子であった、この時代「りぼん」は付録に必ずマンガがつき表紙はほとんど内藤洋子の一人写真、漫画のストーリーのイメージに合った写真であった。映画で「ローマの休日」を見たのは高校の時であるから、漫画を読んでから約十年たってからである。映画を見て驚いたのはマンガのストーリーと映画のストーリーがほとんど同じな事。またカメラマンのアービングが映画のアービングとマンガのアービングがそっくりな事。しかしジョー・ブラッドレーは映画ではグレゴリー・ペックちょっと渋すぎだなと感じたり。

 しかし漫画も映画の内容に忠実に書かれており、映画のイメージを損なってはいない、ほとんど差がないのには今更ながらすごいと思う。ストーリーを忠実に漫画にしても映画のイメージを壊さない絵を描くことは難しい、それを完ぺきにやり遂げた水野英子は偉大である。すごい。最近昔の漫画(かなり昔である)を読んで感じるのは子どもの時長い連載と感じていたが実際はそんなに長く連載をしてないこと、ストーリーの中では長い時間だが内容がコンパクトにまとめられている。ダラダラしてないこと。意外だった。子どもの時は時間を長く感じていたのだなと今更ながら感じた。

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ケーキケーキケーキ

2010・3・27

 萩尾望都と言う漫画家を初めて知った作品、なんかの雑誌の付録と言う記憶があった。やはり記憶は正しかった。「なかよし」の付録だった。昭和45年の「なかよし」、絵の印象が深かった、絵にセンスがあり、動きがある、動きはそれまでの女流漫画より格段にあり、線が強くしかししなやかである。絵は矢代まさ子に似てるが力強さでは萩尾望都は群を抜いている。すぐにファンになった。ストーリーも夢があり、可愛くもあり、思春期の女の子向けでいいなと感じた。「ポーの一族」もかなりはまった。

 いまでは女性のパテシエは珍しくはないが1970年の時点では女性がパテシエの修業をするなんて考えられない、だからかなり衝撃的である。今だから言えるが。当時だったらどうせ無理で終わったと思う。しかし洋菓子好きがここまでくれば大した物、とうとう家族を説得する。この時代はまだ1ドル360円、変動相場制ではなく固定相場制の時代。主人公カナの昭和20年代の中頃だと思う。フランスから帰ってきても女性は洋菓子研究家、料理学校で洋菓子を教える位、男と五分で洋菓子を作る場はなかったであろう。

 服もこの時代はミニが全盛であるから、ミニの服を着て中学高校時代を過ごしたおちゃんには懐かしい。余談だが昭和50年くらいからスカートが長くなる。しかしミニが残った理由は動きやすいから、一度ミニを着ると止められない。また萩尾望都の絵になるが特に風景、建物は絵本を見ているような感じで楽しくなる。外国の風景を萩尾望都が描くと絵ハガキのようで日本人が描いた感じがしない独特のセンスと表現である。線が柔らかい。他の女流漫画だと線が固い。風景を表現したら一番ではないか、特に欧米の風景を表現した場合。

 この頃おちゃんも洋菓子作りにハマり、ケーキ、パン、シュークリーム、ミルフィーユ、練りこみ式のパイいろいろ作った。一番ホームメイドでおいしいのはシュークリームとミルフィーユである。多少不格好でも出来たてのミルフィーユ、シューくりーむはおいしい、絶品である。まずパリパリのミルフィーユは食べられない。ならば自分で作った方が良い、しかし面倒なのでシュークリームはかなり作った。実際カナではないが本当においしいミルフィーユとシュークリームはめったに出会う事はない。パリパリのシュークリームはなかなかお目にかからない。だいたいこの時代は料理学校でも製菓を専門に学べるところは少ないと言う記憶がある。料理学校でアントルメ、デザートで習う専門性は高くはなかった気がする。専門学校は料理ばかりで、本当製菓部門はなかったなー。料理学校のカタログを取り寄せたこともあったけど。

 今はカナのように女性パテシエはずいぶんいる、しかしこの時代はいなかったと思う。親も理解してくれるが、この時代はやはりカナの両親のように簡単に理解してはくれなかった、仕事をしても寿退社が一般的だった。

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マンガ・マンガ・マンガ

2010・3・22

 先月から小学校の頃からの漫画にはまる。54歳で感動はしないだろうと思っていたらとんでもない、感動した。小学校の頃と似たような、似てないような不思議な感動である。読後感は希望を持てると言う感覚、しかし時代はちょうど高度成長の頃だから、よほどの偏屈でない限りそれなりに希望を持てた時代である。今になって思い出してみれば。

 今日紹介するのは「レモンとさくらんぼ」(昭和41年)、「はるかなる風と光」(昭和48年)。「レモンとさくらんぼ」連載の頃は小学5年で内容が大人過ぎてあまり読まなかった記憶がある。高校生の学園ものなので共感する部分はない。しかしこの時代は日曜夜8時は青春学園ドラマが全盛だ、「週刊マーガレット」は日本テレビの青春ドラマと連動して小説仕立てで連載していた。今読んでみると高校生にしては大人過ぎるなと感じる、健康的過ぎる、良い子過ぎる、清潔すぎる。理想形過ぎると思う。しかし言うべきことははっきり言う、反抗する時は反抗するが筋が通っている。自分の考えを大人の前にはっきり提示する、今のように何を考えてるか分からないという設定ではない。大人は理解できるところは理解するが、理解出来ない所は出来ないとはっきり言う。多分この事は戦後教育を受けた世代は分かると思う。戦前の教育を受けた親と戦後教育を受けた子供とは価値観が違う。その分対立点は明確。今は親も戦後派だから明確な対立点はない。

 絵を見てるとダイヤル式の電話、着物姿の母親、高校生が車を運転する(高校で自動車免許を取得すれば卒業前でも運転できた、だから高校のとき車で来ていた奴もいた昭和48年の話、当然バイク通学もあった)、小学校の時病気で学校を休んだ子が数年遅れて小学校を入りし、高校では少し年上になる子は昔いた。今の若い人は驚くだろう。しかし西谷祥子の作品はメンタル的に病的は部分を抱えてる子、悩みが大きい子がよく登場する、その原因、分析は的確であり、友人、大人の理解の仕方、接し方も的確である。

 今の高校生とおちゃんが高校生の時の違いはやはりSEXである。妊娠した子もあるがいまほどSEX は日常的ではない特別な物、大概は無縁である。今はSEXは手を出せばできると言う感じ。恋愛は結構あったが大概は高校卒業で終わる。しかし学園生活がメリハリがあり楽しい、確かに漫画の世界で理想形かもしれないが、おちゃんの現実の高校生活も楽しかった。もし戻れるなら高校生に戻りたい、高校の友人は誰もが楽しかったと言う。高校とは楽しいものであると思う。しかし現実今の社会では家の経済状況で高校を止める子も多い。昔なら非行で辞める、時代は変わったものである、学校生活最後の高校、一番楽しい生涯の友ができる高校時代、辞めざるを得ないこれでいいのだろうか。「レモンとさくらんぼ」を読み終わった時ふと感じた。中学は変化が激しいので楽しいとは言えなかったが、高校少し大人になった分余裕が出たせいか楽しめた、悩みもあったが輝いていた(理想、希望を描いた時は、しかし現実を考えた時は悩んだ)。

 「レモンとさくらんぼ」と一緒に乗っている漫画「リンゴの並木道」(昭和40年)はびっくりした。小学校を卒業するまで「週刊マーガレット」を毎週購読したが西谷祥子の作品で唯一最後まで読んだ作品。感動した分内容はしっかり記憶してた。うれしー。内容的にはほかの作品に比べて深刻身がない分楽しめ(おちゃん小学4年)。思春期の少年少女の葛藤や、身分の上下によるいじめ、ありきたりの内容であるが美しい絵でまとめられた良い作品。ここでも乙女心少々理想形であるが、共感できるようにうまく描かれてる。しかし「リンゴの並木道」で初めて西谷祥子の絵を見た時、少女が愛らしく書かれていたそれで虜になった。わたなべまさ子は貴族的過ぎる、水野英子は冷たい、牧美也子は大人過ぎる、しかし西谷祥子は愛らしく等身大の少女として親しみを持てた。

 「はるかなる風と光」(昭和48年)、この作品は連載で読んでいない大人になって文庫で読んだがストーリー、スケールの大きさ、波乱万丈さでは「ベェルサイユの薔薇」を超えると思う。一人の少女がナポレオンと指しで話す、もう漫画と言うより映画的ストーリー「パイレーツオブカリビィアン」の世界である。希望を持て、夢を持てである(バックボーンにあるのは)。他に美内すずえの作品を読んだがスケールの大きさでは群を抜いてる気がする。忘れたが印象として。「はるかなる風と光」は読むとぐんぐんとその世界に引っ張り込まれる、単に歴史漫画と言うより娯楽性の高い作品である。面白いぞ。

 今まで何作品か少女マンガを紹介してきたが、根底にあるのは希望と夢である、昭和30年代後半から50年代前半までは頑張った分それなりの報いがあった。しかし今はどうだろうか、「不幸な国の幸福論」でも絶望、挫折の向こうに希望がある、悩むこと考えることも必要である、ただ嘆いてばかりいても始まらない。河合隼雄も八方塞がりの時意外と道は開けるという。ただ今この時を何とかして乗り越えようと思った時、心底真剣に思い行動した時は開けると言う。高校入試がそうである、ギリギリの子が合格する時、どうしても入りたいと思った時、そして頑張った時合格したりする。考え方としては余裕は大事である(無いよりはあった方が良い、無い方が困る)、しかし真に行動を起こすは精いっぱいやる。悔いがないように。出来ないとか言うけど、もっと広い意味で出来ると言う事を考えた時、出来るものは必ずあると思う。今を乗り切ればなんとかなるとか、その程度良ければ、あまり型にハマらないようにすれば。型にはまろうとするから動けないこともある。

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ジェシカの世界

2010・3・3

 雛祭り、今日友人と三人で雛祭りをしようと思って買って置いたひなあられ無い、犯人はボヘミアンきっと食べるお菓子がなくなったので仕方なく食べたと思う。ニキビ面、親より身長が高くなった少年が喰う、想像するだけで面白いが気持ち悪い。おちゃんは土、日筋肉痛と風邪のためダウン、苦しかった、ボヘミアンも風邪。

 最近は昔の漫画を好んで読んでる。「ジェシカの世界」週刊マーガレット昭和42年連載である。今風にいえば、多重人格と引きこもり、仮面家庭と重いテーマである。多分現代に置き換えると原作よりもずっと重い内容になるし、西谷祥子の描くような美しい絵では表現が足りないかもしれない。

 おちゃんは当時小学6年、「ジェシカの世界」に着いていけなくて毎週号絵ばかり見てマンガは読まなかった。しかし54歳の今やっと着いていける、内容が理解できた。この間43年長い、長過ぎ。昔は小中学生向けの漫画でも子供扱いせず、内容がよければ載せたのである。単に難しいだけではとっくの昔に消えていた、しかし多少難しい内容でも作品が素晴らしいから今でも良い作品として残り、売れ続けている。今は読者の好みに合わせて作品が書かれるから、質の良い漫画は少ない気がする、時代を超えた作品は年々少なくなっていく気がする。

 「ジェシカの世界」おちゃんは理解できなかったが、本屋のねーちゃんも同じ経験だったと言う。西谷祥子の絵は奇麗だけど、内容は理解出来なかったと。昔の漫画のレベルは相当高い、一応小中学生と言いながら、水野英子「白いトロイカ」、「ベルサイユのばら」、今的に言えば内容は高校生以上が対象である。子どもから成人までを対象にした総合雑誌という傾向が強かった。

 ジェシカは4つの世界を持つ、空想好きな本当の自分、冷たい令嬢、我儘な自分、退屈な自分、しかしこのような部分は誰でも持ってる、しかしジェシカの場合自分自身で4つの世界として捉え自由に出入りできるという、まー一つの逃避であろう。しかし最後に4つの世界に自分自身が入る事が出来なくなり、自分自身を安定させる場所がなくなり、発狂する。ならば家庭が安定してれば思うが、これも父親が妻を恐れ家庭に居らず、ジェシカ自身も母親をどこか恐れ、良い子でいる、本当は母を恐れてるがそれを封印、尊敬とい形に変えてる。と言うような内容小学生が理解できるわけないだろう。これに異母兄らしき男性と恋仲になりで、もうぐちゃぐちゃ、しかし周りの登場人物がジェシカに理解を示す。

 なんて内容小学生が理解出来るか、だから絵ばかり見てた。そして43年後に理解した。今昔の漫画界漁りである。

 

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ドン・ドラキュラ

2010・2・21

 先週からバイトである。昔した事のアルバイトだが地理的に込みってるので面倒と言えば面倒である。チラシ配りである。すぐ近所であるが同じ弘前とは思えない。あんまり寒いのでまるでシベリア、川の側がこんなに寒いのか、北向きの影ができると正午近くまで氷が解けないのなと改めてびっくりする。また番地割がバラバラなので同じ町名でも飛ぶので時間がかかる。その点屋敷町は番地割が割と整然としてる、玄関は通りに面してる家が多いので楽である。

 てな訳で今週はあまり本は読んでない、しかし本は買いすぎて貯金は底をついた。パソコンの隣で本がドンドン貯まる。本が早く読めと言ってる気がする。漫画の本ばかり読んだ。「ドン・ドラキュラ」面白い、手塚作品は小学校の時から好きではない。しかし「鉄腕アトム」、「マグマ大使」、「悟空大冒険」、「ワンダースリー」は面白いから毎週テレビ本ブログ おすすめ本で見た。

 「ドン・ドラキュラ」は手塚作品にしては本格的なドタバタ漫画。しかし手塚作品の特徴である社会に対する風刺(社会批判、毒といた方が良いか)もてんこ盛りである。現代の東京にどういうわけか由緒正しき、大時代的な正当なドラキュラ伯爵登場、移動は馬車大笑い。しかし娘思いの心優しき父親。またドラキュラ伯爵に恋焦がれる太ったおばさんにも大笑い。銭型警部を彷彿させる村井警部。執事のイゴール(ノートルダムの背虫男を思い起こす)、ユニークな登場人物。

 全編非常に芸の細かい作品で手塚氏自身もかなりの遊び心で書いた物のような気がする。ウルトラマン、月光仮面、スーパーマン、アトム。昭和30年、40年代の少年、少女マンガの黄金時代を経験した世代は思わず笑うかもしれない。心優しき、少しとんまな(現代風に言えばおバカな)ドラキュラを思い切り楽しんでほしい。

 おちゃんが嫌いな作品な「ジャングル大帝」、動物を擬人的に扱い入れ込み過ぎた作品は嫌い、当然デイズニーのこの手の作品は嫌い。(ボヘミアンもこの手の作品は嫌い)、巨大ロボットはやはり横山光輝、少女物も横山光輝「魔法使いサリー」、この系統の作品はやはり横山光輝が強いようだ。しかし後年は横山光輝が歴史物の軸を移したが、手塚は最後までいろいろなジャンルを扱った。

 手塚が死ぬ数年前「オールナイトニッポン」に出た時言った言葉で、人が生まれ変わる事を言った事は忘れられない。それを作品化したのが「火の鳥」。しかし今の漫画はあまりにも暴力、オカルト、グロテスクな内容に偏り過ぎる。ギャグ漫画が少なすぎる。

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学生たちの道

2010・2・8

 先週の金、土と吹雪と雪のため日に3,4回の雪かき。ボヘミアン塾の帰り迎えに来い、しかしチャンがいないので一人で帰る。手が真っ赤、先生がマスクをくれたので口に雪が入らず。生きた心地がしなかった、どれだけの思いで帰ってきたかを述べる、しかし歩けば10分くらいの距離である。あほかと思った。

 ところで西谷祥子の「学生たちの道」を読む。やっと手に入れたと言う感じ。20年ぶりくらいで読み返す。感動である。主人公アルバートの短期間の山あり、谷ありの青春の物語。これでもかと言うくらいいろいろな悲しみを襲う、挫折、裏切り、別れ、再会と人生の悲劇てんこ盛り、しかしアルバートは悩み苦しみ、絶望しながら、しかし最後は大団円。

 おちゃんがはじめて「学生たちの道」を読んだのは小学6年の時、週刊マーガレットに連載していた時、1冊50円、子ども心に感動した。青春とはすごいんだ、青春とは輝く事なんだと西谷祥子の絵の世界の美しさに憧れ、自分もその世界に浸った。しかし現実の青春なんてさほどドラマチックでもないが、それなりに楽しかった。だから今でも高校の友人とはつながってるし、先週も高校の時の友人とその息子の3人でランチ。その息子とマンガとアニメで話が盛り上がった。

 ところで今回も感動したが子供の時と決定的の違うのは、おちゃんがメンタルな世界にどっぷり浸かってるのでその目で読んでしまった事。これが30年以上前のおちゃんであればきれい事で片づけたと思う。確かに20数年前に読んだ時も面白かったが、特別感動はなかった。しかし今は違う。

 何よりも驚いたのは西谷祥子の「学生たちの道」に出てくる登場人物の成育歴からこのような性格、、生き方を選択するであろうと言うストリー展開がある程度的を得てる事である。一面ではきれい事過ぎるかもしれないが、しかし現実的な要素を含んでいるので単にきれいごとの青春物語ではない。主人公アルバートは親から健康的な愛情を受けて、成長したから後半で荒れた生活をしても立ち直り、学問と言う素晴らしさを体験してるので次の人生へとつながる。モーリスにしても学問の面白さ、素晴らしさを改めて体験したので出所後弁護士への道を選ぶ。ジョアンナにしても血が繋がってなくても親子の情愛は成立する、しかしこの場合は代理の親が素晴らしいという条件が付く。里親の場合でも十分慈しめば、本当の親子以上になりえる事が現実にある(いろいろ苦労もあるが結果として)。

 モーリスの父にしても、好きな女性を忘れるために別な女性と結婚した、最初は愛さなかったがしかし愛する。時を重ねればだが。子どもにすればショックだろう。モーリスがぐれたのもこれが原因である、分かる。しかしこれも現実にある。おちゃんが見逃してならないのはネロである。アルバートに決闘を申し込んで誤って自分で自分を殺してしまうが、ジョアンナとは義理の兄弟だある。ジョアンナが誘拐された後、養子として伯爵家の息子になるが元々が残酷な一面がある。その事実を知ってるのがジョアンナの弟アローである。ネロはいつ伯爵家から追い出されるかと言う不安が付きまとった。だから親の前ではいい子を演じていた、そして学生街では憧れの暴君ネロを演じる。ネロの場合は養子に来る前の環境は相当ひどいものであり、自分が養子と言う事を分かってると言う事は、ある程度物心ついてから養子に来たと考えられる。

 また忘れていけないのは苦労人にして善良なヨーゼフである。もしアルバートにヨーゼフという友人がいなければ、これだけの青年に短期間で起きた悲劇を乗り越えたであろうか。ヨーゼフはアルバートに人間とは、人生とは教えてくれた人である。ヨーゼフは言う「絹に包まれたあなたは生きていけない」と、現実の厳しさにアルバートのような坊ちゃんは無理なのである。アルバートは打算的な生活を選ぶがやはり続かない。

 てな具合で読むとかなり深い意味を持つマンガであり、絵やストーリの美しさだけに目を奪われてはならない。登場人物たちは最後大団円を迎えるが、それは素晴らしい友人、そして教育という物の素晴らしさ、面白さを改めて手に入れたからだとおちゃんは思う。きれい事だよなと言われるかもしれないが、教育は最低限きちんと受けるべきであり、友人は多く持つことである。少ないよりは多い方が良い。もし「学生たちの道」の登場人物がめちゃくちゃな環境、教育がなければ、最悪な結果を招いたと感じる。

 話はコロッと変わるが、やはりマンガの黄金時代は昭和30年、40年代である。本屋のねーちゃん(昭和46年生)も言う。少女、少年漫画は。後世に耐えうる漫画ばかりが生まれた時代である。おちゃんは後悔してる。水野英子「白いトロイカ」、青池保子「エロイカより愛をこめて」、長谷川町子「サザエさん」、藤子・F・不二夫「怪物くん」の本を売った事。本屋のねーちゃんにもったいないと言われた。もう本は売らない事に決めた。逆に今は昔の本を買い漁ってる。

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サバイバル

2009・7・4

 近所のコンビンニで何気なく手にした。さいとうたかをの作品は昔から「ゴルゴ13」しか読まないと決めていたが、まさか1976年から1978年まで書いた作品とは知らなかった。SPコミックスの方から読んで文庫版「アナザーストリー」に入った。

 とにかく面白い、一気に読んだ。30年以上前に書かれた物だが、古さはぜんぜん感じない。今は環境問題、エコが時代の流れ、社会の流れだが、その根っこは30年以上前に始まり、昭和48年に小松左京「日本沈没」が発表、「ノストラダムスの大予言」、人口爆発など、公害問題、今と似たような時代であった。しかし今に比べると多少不安を煽っていた気もする。確か経済も第二次オイルショックの影響で低迷していた記憶がある。省エネの時代の幕開けでもあった。しかしいつの間にか、時代の影に埋もれてしまった気がする。そして近年、環境、エコと地球温暖化を真剣に考えるようになった。オチャン的に今度はもう時代の影に埋もれることはないと思う。

 おちゃんの記憶に間違いがなければ、地球温暖化という言葉が出てきてから、環境問題、省エネ、、エコと真の意味で真剣に考えるようになった気がする。もうこの人は以前のように、環境問題を忘れるという、脳天気な時代は終わりを告げねばなるまい。

 もし大地震、天候の激変、感染症の大流行が起きて、国が崩壊し、何もかも失ったとき、日本人は生きていけるだろうか。考えたくはないが現代に日本人特に若い人ほど、生きていけないだろう。汲み取り便所に耐えられるか、風呂は十日に一辺でも耐えられるかラジオだけの生活に耐えられるか。大人も含めて昭和30年以降に生まれて人はどれだけ辛抱できるだろう。第一生活の知恵というものが、現代日本人には決定的に不足して入る。楽に慣れすぎ、便利すぎる生活、生活の知恵がない人ほど、生き延びていくことは困難と思う。

 「アナザーストーリー」は北朝鮮を彷彿させるが、戦前、船中、戦後の混乱した社会を見てきた世代は、人間食うことが困難になると易々と自由を手放し、自分の生活を守るためには独裁を許すことになることを知っている。それを見てきたさいとうたかをだから描けたと思う。今だから「アナザーストーリー」を理解できるが(独裁国家というものを見てるから、そして崩壊も)、1976年から1978年の時点で戦後生まれは、現実の物としてどれだけ理解できたろうか。おちゃんは思う、サバイバルの技術も大事だが、あまりにも楽、便利さに慣れすぎた生活、過去にもどれとは言わないが、身近な日常生活を見直して一手間かけることをしても良い気がする。布おしめを使う、洗濯機を使わない、鍋で飯を炊く、魚は切り身を買わない、繕い物をする、テレビを見ない、貯蔵食品を作ってみる。車を使わず自転車にする。携帯は使わない。食い物以外手作り出来る物はするとか。

 この作品は30年前より現代の方はタイムリーな作品として、一読すべき作品である。当初は少年マガジンに連載されていたが、もう少年漫画の範疇を超えてあらゆる世代に読んでほしい。

天使と悪魔の真理

20094・21

  近所のコンビニで見つけて読んだ。読んでるうちに日テレで放送してた「木曜スペシャル」を思い出したり、高校3年あたりからブームになり始めたノストラダムスの大予言、UFO、超常現象を思い出した。キリスト教に対立する、イルミナティーが世界を混乱に陥れ、世界史的な事件を起こしてるという。歴史はイルミナティーに支配されているという解釈である。漫画の部分は面白いと思うが、解説のページがオドロオドロしてインチキ臭い。

 まー時々外国のボランティアの団体ではっきりしないものがある。そんなものを思い出したり、そんなものはフリーメイソン見たいな物かなと勝手に想像したり、真実こんな物があったら恐ろしいなとか、イルミナティーの十字軍のエルサレム奪還の際に巡礼者を守るために組織された「テンプル騎士団」と言うが、スポンサーはユダヤ人。しかしもっと遡って、世界の流浪の民となった所に起源を持ってきて、ユダヤ人の怨念と言う考え方もある。金融業はユダヤ人が発展させたもの。ヨーロッパ中に広がったユダヤ人は異教徒として差別された。だからユダヤ人とイルミナティを結び付けてもいいなと読みながら考えてしまった。

 世界史もこんな切り口があったのかと思って読むなら世界史の勉強になるかな。

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古本屋で

2008.8.31

 時々古本屋に行きます。読んでしまってもう読む事は無い本を売ったり、古本を買いに行ったり理由はさまざまですが;結構面白いし、前の本の持ち主はどんな人だろうと想像したり、発行された年を見たり飽きませんね。特に新書に関しては古いものに面白いものがあり特に岩波は拾い物があったり(あくまでも個人的は趣味の範疇)。

 ボヘミアンと「ゲオ」に行ったんですけど、ありました「エロイカより愛をこめて」、もう十数年ぶりに読みました。相変わらず面白く、少佐はかっこいいし、ハチャメチャなストリーは痛快です。昭和52年「月刊プリンセス」の第一回からほとんど欠かさず読んでました。ホメイニのおっさん、小熊のミーシャ、ここいら辺は二十年以上前の作品です(懐かしい登場人物)。ホメイニのおっさんが死んだのは1989年、朝テレビをつけたら天安門事件が報道されていて、夕方のニュースでホメイニのおっさんの死んだ事が報道されていたのでよく記憶に残っています。(ホメイニ師は6月3日に死亡、天安門事件は6月4日、歴史的な日でした、どう言うわけかこの日は三沢で航空ショーがあり見に行ってました)。

 もう見ることはないと思って(コミックで12巻まで揃えたんですが)古本屋に売ったんです。売るべきではなかったと思ってたらあるではありませか、買いました、一気読みです。前に持っていた作品と違う作品です。確か12,3巻目までは順調に出ていたのですが、その後なかなかでなくて、魔弾の射手を買ったのが最後のような気がします。しかし青池保子というと典型的な少女漫画を書くというイメージだったので、「エロイカより愛をこめて」に繋がる前の作品「イブの息子たち」を見たときは正直びっくりしました。ホモの世界を描いたドタバタの作品だったので。

 イブの息子たち 6 (0006)「イブの息子たち」、「エロイカより愛をこめて」が連載されていたときは「月間プリンセス」が一番面白かった時期ではないでしょうか。でもこの前後の時期は本当に名作が多いです。ポーの一族 (1) (小学館文庫)11人いる! (小学館文庫)、萩尾望都の作品ばかり上げましたが、今までの少女漫画のスケールを超える作品が出たときです。武宮恵子、池田理代子、風と木の詩 【コミックセット】ベルサイユのばら 1 (1)(昭和49年か50年あたりでコミックでは10巻出ていたと思う)。とにかく昭和47年から50年代の初頭までは、今でも名作といわれる漫画、それも今までの少女漫画と違ったスケールの大きな漫画が出たときです。それ以前に少女漫画絵スケールの大きな漫画を書く人は水野英子くらいでしょうか(白いトロイカ (1) (講談社漫画文庫)ファイヤー!)。

 しかしこの時期徹底したドタバタ、世界情勢に即して書かれた「エロイカより愛をこめて」は異色だと思います。スケールの大きいストーリー、アクション、超堅物の少佐、徹底した自由人で大泥棒のエロイカ、脇を固める個性豊かな脇役、ジェームズ君、ボーナムさん、Z君、SI6のローレンス、白熊、ボロボロンテなど。もう少年漫画です。昭和52年か53年に「月刊コロコロ」創刊されて10年ぶりに私はドタバタ、ギャグ漫画にはまります。しかし「月刊コロコロ」もだんだん藤子不二夫の漫画が少なくなってくると読まなくなり、「エロイカより愛をこめて」だけになりコミックも探したのですが、今分かったのですが作者も書いていなかったんです。新作ないはずです。40歳位までかなり探しました。41歳でボヘミアンが生まれて、漫画遠ざかってました。今ボヘミアンは「週刊ジャンプ」読んでますが、ほとんどグロイ漫画、ギャグ漫画は「こち亀」と「銀魂」くらい。本当にギャグ漫画は少なくなった。赤塚不二夫が死んでもうギャグ漫画を書く人はいなくなるのかなと考えたりします。ひみつのアッコちゃん (小学館文庫―赤塚不二夫名作選 5)(月刊りぼんに連載してたから毎月買っていた)、おそ松くん (小学館文庫―赤塚不二夫名作選)、石の森章太郎のさるとびエッちゃん (完結編) (双葉文庫―名作シリーズ)(最初「週刊マーガレット」に連載された頃は「おかしなおかしなあの子」だったようだ)、昭和30年代40年代はギャグマンが全盛だったんですね。

 今唯一笑えるのは「ケシカスくん」かな、「おはころ」に出てますけど、ケシカスくん (1) (てんとう虫コミックス―てんとう虫コロコロコミックス)単独のテレビアニメが出来ないもんでしょうかね。

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