欧米社会の集団妄想とカルト症候群
2016・11・23
とにかく分厚い本、いつも新聞の広告を読んで買う。ここ数年本屋へは行ってない、注文は電話、まー当たりはずれなし、まー本選びは自信がある。
然し見た途端、読めるかな?しかし読みました。去年の暮れからかかって年を越した。
読後感は歴史は繰り返す、社会が混乱し、集団、個人の行動の指針となるべきものがなくなった時、崩れた時社会は混乱する。宗教戦争、革命、人類が繰り返した多くの戦争、紛争
今まさに世界史的規模の大転換期にある時、それをどのように乗り切るか、どの様に処すべきかの指針を与えてくれる。世界史の出来事を見るに付け、あほだからこーなった、過去のことだといろいろ理由付けするが、そーだろか?社会が混乱すれば傍観者では済まされない、いつの間にかその中にいる。自分は巻き込まれないと脳天気になっておれない、何故なら
われわれの心、頭の中に狂気を生む種、残酷、狂信者になって行動してしまうものがある。それを歴史の事件から精神・心理の立場から考察した本。
社会が混乱すると混乱を鎮めようとカリスマが登場、カリスマがカリスマであるうちはいいがメッキが剥がれるとボコボコ。カリスマがカリスマでいるうちは盲信し、狂気に走る。カリスマは自分の地位を利用してしたい放題(裸の王様)、なんでも出来るという万能感、誇大妄想。大衆がなんか変と気づく、カリスマボコボコ、また社会騒乱、やっと安定
社会に不満。不平、不安が広がると原因を探したくなる。スケープゴード、人柱。すべての災いはこいつだと言わんばかりに虐殺、リンチ、差別、排除。そして社会的、歴史的な固定された差別になる。
小は学校でのいじめ、大はヒトラー、宗教戦争、KKK、十字軍、イスラム国。人の心にある、不平、不満、不安である。そこにカリスマ的に煽るものがあれば、煽られてしまう。不安、不平、不満と言う実体のない、漠としたもの、特に不安は実体はないから特に恐怖感が強い。人とは哀れなもので何としても不安の実体がほしい、それがスケープゴードであり人柱である。不安の実体化?
またこの本を読んでるわきで、エマヌエル・トッドの本を読んだが、今のフランスで極右を支持してる地域は、ヒトラーがフランスを占領した時、特に支持が強い地域である、愕然とした。19世紀の後半マリア信仰が起こった地域と重なる。山間地帯である。山間地帯?津山三十人殺し?特有の排他心理、特有の濃すぎる人間関係、外部情報との隔絶、近親憎悪、デマが起こりやすい特徴がある。簡単に言えば、伝説、風評、実態がない漠としたもの。
だからどーした?早く本論を言えだろう。つまり歴史的大事件を関係ないではすまされぬ、何故なら我々誰もが歴史的大転換の時、社会の混乱状態に置いてはおない事をしてしまう、心理、心がある。それを知ってほしい。プラス生まれた土地の文化、風習、歴史などが絡み合って一個の人を作っている。
人間は人間が思うほど賢くない、思うよりあほである、歴史に学んでほしい、それだけ。
温故知新、歴委は繰り返す、災害は忘れたころにやってくる
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