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勘九朗日記「か」の字

2013・3・13

 いやー面白い、久々一気読み、「面白いよー」とネーちゃんに、「私読む分買った」、そうかいでも本屋読む分客に聞いてどうするんだい。

 

 しかし中村勘三郎が死んだのは残念である、年も同じなのである意味ショック。本を読んで感じた事は人生を駆け抜けたなと思う反面もっと生きたかっただろうと。孫の事も書くのだもの、さぞや無念だったろう、しかし功績を見ると、60年もない生涯の中で相当の事をやり遂げたと思う。

 

 奥方は出来た人である感心する、しかし勘三郎自身夫婦五分と五分であると思って結婚したら、結婚した日に「私の序列が決まった」、「私は好江の色に染められた」と兜脱ぐところがいい。つまらない男はどこまでも男を引きずるから、家の中のゴタゴタ、バタバタが収まらない。頭が上がらないと思ったら、おとなしく、はいはいと言ってるのが頭のイイ男である。

 また歌舞伎に対しての思い入れ、新しい形の歌舞伎、面白くなければという思いは強く、いろいろな批判もあるながら、辛抱強く粘りながら鼻を咲かせたのはすごい。むきになって息子たちにやきもちを焼くのは、子供がそのまま大人になった勘三郎らしい。

 テレビで見ていた時も、子供をそのまま大きくした印象もあった、話の面白さ、周りの人を魅了する力はすごい。渡辺えりこトの取っ組み合いのけんかも良い。父親の勘三郎とのけんか、その時は分からずとも、後年分かるという所は親になって初めて分かる。何箇所かその当時はよく分からないが、今わかるという記述がある、みんなそんな物、怒られてる時はその方に目が行って、怒られることに腹が立ち、意味なんて考えない。怒る親もあとで分かればいいと思ってる。すぐわからせようと思う方がおかしい、しかし出来ればすぐ分かってほしいとも思うが。

 本当に人が好きな人である。演者は色々な人を演ずる、こういう気持ちだろうとか、想像する、そんな鍛錬された精神が伝わってくる。また遊ぶ時は徹底して遊ぶ、すごい、今の時代の人は中途半端が多い中で、徹底してる、気持ちがいい。

 くすくす笑える、読後感気持ちがいい、御本人は見ていて気持ちがいい人であった、本もそのまんまである。

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