ドラえもんカラー作品集
2019・6・23
久々にドラえもんを読む。この頃ドラえもんのテレビアニメを見て感じるのは面白くない。声優が変わる前のほうがずっとおもしろかった。これは大概の人が言う。なぜだろう、ストーリーが道徳臭くなって、以前の様に子供がはじけたところが少ない。のび太のドラえもんに対する依存性が強くなった。ジャイアンののび太に対するぼこぼこも少ない。
ジャイアンはもっと腕白、スネオはもっと知能犯で、しかし間が抜けてる、子どもと言う空間で思い切りはじける。ところが最近のドラえもんは、子供の空間が狭くなって以前のようにパワーがない。30年前のテレビアニメの頃は、楽しくて毎週おちゃんはカボシャールと見た。おちゃんは20代、カボシャールは高校生、そんな大人でも毎週欠かさず見た。ところが最近は、ボヘミアンでも見ない、「あら放送してるの」くらい。
だからテレビは面白くないから、ドラえもんはコミックで見てる。昔はコロコロコミックで読んでも、テレビを見ても面白さと言う点では差はなかった。面白かった。しかし、今は断然コミックである。
ドラえもんカラー作品集は全6巻あるがなかなか揃えられない、やっと4巻揃えた。最初手にした時懐かしかった。30年くらい前に今のカラー作品集に載ってる漫画は、週刊誌サイズのカラー版で売っていた。そのころ公文の算数教室をしていたので、子供たちが読むために買った。ドラえもんカラー作品集はその頃の雰囲気を、そのまま残してる、だからすごく懐かしい。手放したくない本だし、マンガも読み返しても飽きない。その頃を懐かしむ人にはぴったり。
子どもたちが読むためと言うが、本当はおちゃん自身がギャグ漫画を見たかった。約30年前にコロコロコミックが創刊された、それがすごく面白くて、二三年続けて読んだ。ドラえもん、おばけのQ太郎、パーマン、ゴリポン、あさりちゃん、菊千代、今のコロコロコミックよりずっとギャグ漫画が多かった。今もコロコロコミックはギャグ漫画が多い方かもしれないが、おちゃんに言わせると話にならない。
今のコロコロコミックで唯一面白いのは「消しかす」、あのいい加減さ、変わり身の早さ、唯我独尊的思い込み、どれをとってもいい。いつまでも「おはコロ」でピンを張るキャラではない。テレビで「クレヨンしんちゃん」的待遇を受けるべきである。
ところが「おはコロ」で南海キャンディーズが出なくなった。 もう完全にかす,ボヘミアンは「もう完全にかす、面白くない、見ない」と言ってる。なぜ「消しかす」のグッズは少ないのだ、なぜ「消しかす」は映画にならない。あの偉大な消しかす様が。
しかし本当に今はギャグ漫画が少ない、ボヘミアンの小学校の担任の服部時計店も「少ないですね」と言ってた。ドラえもんのテレビアニメも変わって、昔のような腹から笑うマンガが少なくなった。いまはもう本で笑うしかないにだろうか。
昭和30年、40年の漫画全盛の時代のような、少々毒のある、腹から笑える漫画は出ないのか?今はどうでもいい事に気を回し過ぎて、ちんまりしすぎるか、グロテスク、オカルト、破壊、残酷すぎる。過ぎるのである何事も。親が見るなと言う物は、子供は見たいのである。ボヘミアンも昭和の漫画が良いと言う。しかし今の漫画はうーん、残酷すぎるので、マンガ好きのおちゃんとしても×である。
このカラー作品集は子どもの頃にタイムスリップさせてくれる良い本である。

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