カウンセリングを語る
2010・1・5
大晦日からのドカ雪、毎日2回か、3回の雪片づけ、もうへロヘロ。年始からのドカ雪は近年珍しい、いくら寒の入り前とは言えこれからドウナルンジャイ。ボヘミアンはとうとうおちゃんより背が高くなり、足も26.5一番でかい。ときどき家の中で踊るとボヘミアンに「あんた、頭飛んだの?」と言われるが、おちゃんは多少変わっている。自分で多少変わってるという意識がある事は、変わってないと言う事。もし本当に変わっていれば、変わった事に気がつかない。
ボヘミアンも変わってる、確かに変わった親子であるから生き辛い事はある。ボヘミアンも自分が少々変わってる事は気がついてるらしい。一般論としての意見を聞く気がない、もっと本質、本音の部分を大切にする、自分に正直に生きる事を大事にするのである。しかしどこまでも自分を通すのは馬鹿である。そんな時は良い意味で、誤魔化す、騙す、いい加減にする、適当にするである。早い話すが何を考えてるか分からない親子である。しかしこれは人生長い目で見れば賢い生き方である。自分を自分らしく生きることである。
ところが世の中良いか悪いかの二極論で生きる馬鹿が多すぎる。誤魔化す、騙す、いい加減、適当を許さない。これを悪い意味でとる。10代の若い者なら分かるがいい年の大人も二極論である。中間で考える事がない。河合隼雄は真ん中で考えよと「カウンセリングを語る」で書いてある。全くその通りである。おちゃんは前からボヘミアンに中間で考えろ、答えは二つ用意しろと教えてある。人は自分の期待する答えを求めたがるがそうはいかない。相手に答えを求めた時AかBどちら選ぶ、しかし答えを求めた方はAかBどちらに転んでもいいように考えていた方が楽である。期待しすぎないことが大事である。
この本は現在カウンセリングを勉強中の方、カウンセラーを始めた方にとてもお勧めの本である。傾聴、受容、共感、自己一致全部できるか、出来なくはないがかなり無理である。無理をしようとするから苦しむ、だから限界を知りなさいと河合隼雄は説く。己の限界の中でやっていく、もし限界と分かれば、駄目だなと思えば、別な人を紹介しても良い。しかしいい加減ではいけない、腹を据え、クライアントと対峙して、真剣勝負でやれと。それでだめなら断われと。しかし不思議なもので真剣に真っ向勝負に出た時、うまい具合に困難な物事がうまく運ぶと言う。多分本当に真剣にクライアントに対峙した時、その真剣さがクライアントにも伝わり物事が運ぶのではと思う。
親が子を叱るとき聞く時と聞かない時がある。聞く時は親が真剣であるからだと思う。聞かない時は親がどこかで良い加減か、親中心ではないかと思う。年がら年中真剣勝負では体が持たない、だからここぞと言う時は真剣勝負で、後は良い加減で良いような気がする。カウンセラーはクライアントによって育てられる、限界と感じながらクラインとと一緒に歩く。そして幸いに限界を乗り越えた時、カウンセラーは一歩成長と言う。しかしカウンセラーとはしんどい、苦しい仕事である、だからこそやりがいもあると言う。
カウンセラーには次々と壁がある、おちゃんはカウンセラーではないがあんな壁、こんな壁と想定できる壁がある。その壁にぶつかったときの考え方、見方も書いてある。オーなるほど、フンフンである。カウンセラーはクライアントのしんどい話を聞くからしんどくなる。そのしんどくなったカウンセラーを助けるのはスーパーバイザーである。しかし河合隼雄はカウンセラーの数は増えても、経験豊富なスーパーバイザー、カウンセラーは少ないと嘆く。1985年の段階で話してるが、現在も状況は同じ気がする。あるキャリアカウンセラーが「私疲れるんです、話を聞いてると。どうすればいいですか?」
おちゃんはハロワ、能力開発センターと仕事を得るための相談に言ったのに、相談員から分かってくれない、理解してもらえない、ピント外れの人が来ると言う話を聞かされた経験がある。おちゃんは何しに行ったんだと思う時があった。結論今の日本中の相談員介護職、カウンセラーは疲れてる。人を相手にする仕事をする人は疲れてます。人と接する仕事をする人にも勧めます。
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コメント
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おちゃん様
お久しぶりです。今年もどうぞよろしくお願いします。
ボヘミアン君の「頭飛んだの?」には初笑いさせていただきました~(失礼)
なかなかユーモアセンスがおありのお子さんですね♪
(あ、また失礼なこと言っちゃったかしら)
おちゃん様の言葉にいちいちうなずきながら読みました。
本当に個性をのばせと言いながら、人より少し変わっているといじめられる世の中です。
私のように変わり者が好きな人間はめずらしいですね。
子育てはさぞ難しいとお察し致します。
中庸の大切さ、そして相手に期待しないこと。。。これらは人生を強く生きぬくための基本ですものね。
また私もカウンセリングが必要なのはカウンセラーではないかとも思うことがあります。
今更ながらおちゃん様の洞察力には頭が下がる思いがしました。
新年早々ためになるお話をありがとうございます。
もっと書きたいのですが、この辺で。
雪で大変ですね。くれぐれもご自愛下さい。
投稿: 乙女小箱 | 2010年1月 9日 (土) 16時59分
おちゃん へ
今晩はublogです、只今おちゃんの記事を拝見致しました、有難う御座いました。
投稿: ublog | 2010年1月 5日 (火) 22時01分