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どんとこい貧困

009・10・21

 今日の読売新聞を読んでいたら、ユニクロの会長兼社長の柳井正氏記事が出ていた。柳井氏から聞いたという記事で書かれていたから、柳井氏が直接話したのか、記者が感じ取ったのか定かではないが、「安定を求めれば衰退に向かう」、という一文があった。気になった。この対極にあるのが「どんとこい高貧困」の中の、「今まで活力あっての安心だったが、これからは安心あっての活力」と言う一文である。しかしこの一文は経済財政諮問会議の文書から出たことになっている。

 ここに経営者の考えと労働者と言うか勤労者の違いが出ている。昭和元録、一億中流化の時代は終わった、ちょっと我慢して頑張れば報われる時代は終わった(人はエンドレスの我慢できない)、現代は先に何が起こるか分からない。だから安心、安定があればどうにかこうにか、働いて暮らせるだろうし、何があってもどんとこいである。勤労者という立場に立てば。しかし経営者が安定何ぞ求めたら、そこで止まってしまう、経営は常に競争、止まることは許されない。止まったら衰退である。

 しかし昨今は企業が生き残るために、どれだけの勤労者がボロボロになったかを考えると安定を求めることは当たり前のような気がする。ぼちぼちでんなーと言う感覚も大事な気がする。しかしほどほどの競争も必要である。なぜか既得権益考えるようになるから(逆に衰退へと向かう)。マー安定成長と言う事かな、少々無責任な発言でもあるが。

 枕が長くなった。「どんとこい貧困」は大人から中高生まで読んでほしい、少なくともこれから社会に向かう人には。湯浅氏は貧困問題を社会問題として捉えているから、今貧困でいる人たちのありのままを話してる。だからありのまま読めばいい、しかし他人事ではなく、いつ自分がそうなるかもしれない(リストラ、倒産、自分の責任ではない)、ならば国は面倒見てくれるか、残念ながら思ったほど見てくれません。元々この国は自助努力、家庭内福祉が好きで、福利厚生は企業にお任せだったから、そしてこんなどえれー時代なんて来るとは考えていないから、セフティーネットも元からボロボロ。湯浅さんはそこのとこを何とかしなくてはと考えている。

 頑張り世代は甘やかしとか、自己責任とか言うけど、湯浅さんはいろんな人と話した経験から分かりますけどねと、やんわりかわして今の貧困問題を書いてます。いろんな意見があっていいという事でいろんな意見にこたえる形で文章は進んでいきます。それと湯浅さんがよく言う「溜め」という考え方(理解の仕方)も「反貧困」の本よりも多く書かれています。「溜め」の多い人は今まで自助努力、家庭内福祉で何とかなったけれど、「溜め」の少ない人はどうしようもなくあがいて落ちるんです。落ちていくんです。おちゃんは昭和30年、40年の家族関係の本を意識して読んでるけど、結局「溜」めの少ない人はいつの時代でもどうしようもないところまで行ってしまう。戦前も同じ。国もセーフティーネットを強くしなければいけないけど、個人としても「溜」めをつく手いけるようにしないとね。

 

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