アメリカよ、美しく年をとれ
2009.8.30
良い本である。著者がはじめてアメリカと接したのは陸軍飛行学校に入り戦闘機を(通商赤とんぼ、訓練用の飛行機)の空輸を命じられた時にグラマンと遭遇した時。それから60有余年のアメリカとの係り合いから、書かれた今後のアメリカの進むべき道をエッセイ風に、抑制のきいた文章でつづられた本である。
アメリカを愛すればこそ抑制のきいた文章で書かれたからこそ、アメリカに対する著者の苛立ちを感じる。初版が2006年だから丁度ブッシュ政権に対する批判でもある。2008年のリーマンショック、オバマとアメリカ社会は変化してるが、著者は言うのは人口比率の中で白人が半数以下いなった場合どのようなに変化するか。しかし人種のるつぼと言われ、いろいろな事が起こりながら問題を解決しながら、、多種多様の民族、文化との共生をしてきた。だから、多文化共生を目指してる国のモデルになれrかもしれない。アメリカ風の生活様式が世界中に浸透している、自由と民主主義のこの文化こそアメリカ最大の遺産であるから、アメリカの文化の長所を広げた方が良い、、もう世界の警察であることを振る舞うことを止めるべきだという。
アメリカは帝国を目指していたのだろうか?今の段階では言えないが後世の歴史が決めることだろう。この地上に国というものが出来てから領土が膨張し帝国が存在したが、最終的に滅びていった、オバマになってどんな変化をするのか。しかしブッシュの時代は帝国の末期的現象だった(この本でレーガンから始まったと初めて分かった)。
しかしアメリカは開国以来、ネイティブアメリカンから領土を侵略し、スペインと戦争をしてメキシコの一部を分捕り、自由と平等という名のもとに他国に侵略した国である。世界中の国で他国から侵略されなければ、占領されたことのない国はアメリカくらいだろう。ベトナム戦争までは「世界の警察」という考えは通用しただろうが、ベトナム戦争後はどうだろう、通用しない、逆だろう批判されても歓迎されたことはない。今、アメリカの負の遺産を正面から見なければならない、日本人も自国の負の歴史を見ようとしない(どこも多くは見ようとしない、特にアメリカは)が、何でもアメリカと言うが、冷静に検証すべきである。国益というものを考えれば、自国と他国の負の歴史を知ることで、国の将来に対して示唆を与えるものと思う。
アメリカの歴史を(負の歴史)を眺めつつ、現状を分かりやすく書いてあるので、良いと思う。今までもアメリカの負の歴史に関する本のついても書いたが、今のところこの本が一番いい。
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