こうすれば病気は治る
2009・6・30
うーんと悩んでしまう。確かにいい本だとは思う。しかし納得が出来かねると思うところもある。まー医者だから正しいと思う、しかし何もかんも自律神経のバランスで説明されると、辻褄が合わなくなるのではと思う。紋切り型過ぎる気がする。たとえば便秘、消化機能を支配してるのは副交感神経、しかし交感神経優位になると(ストレスによって)便秘になるという、マー大概ストレスがたまると消化器系が悲鳴を上げるが、おちゃんの場合腸が長すぎるので便秘状態である。かなりいきむ。例外も書いてほしかった。解剖学的な例外も。一時期あんまり便に拘りすぎて、すごい便秘になって苦しんだこともあった。しかし気にしすぎだと思って、考えないようにしたら出た。マー今も毎日出ないが(腸が長い)、苦しまない便に拘らないから、バッチャは便に拘ったので出ない、精神科医に話したら暇だから拘る、体を動かせその通りでデーサービス、デーケアといやでも動くようになってから以前ほど便に拘らなくなった。
しかし現在の医療は対症療法が多くなり、逆に病気を多くしてるというのはそうですねと納得。痛みに対して過剰に恐怖、不安を持つ人が多くなり薬に頼りすぎ、我慢を知らないという。確かにその通りだと感ずる、ボヘミアンでも痛みに対してはすぐ薬、それくらい我慢しろといいたくなるときもある。バッチャにしてもチャンにしてもすぐ薬である。痛みの苦しさが分からないからというが、よく観察してみると痛みをマックスまで我慢して薬を飲み助かるから、次の痛みも薬に頼ってしまう気がする。鎮痛剤は一時的に症状を抑えるだけで、解決策にはならず逆に依存性が高くなるという。
人間の健康は自律神経のバランスを良くすればかなりの病気に対するリスクを下げることが出来るという。よく長寿の人に「長寿の秘訣は何ですか」と聞けば、「くよくよしない事」というが、たぶん自律神経のバランスを良くする事を指してるのだろうなとこの本を読んで感じた。体験的にくよくよという言葉を使ってるが、この本に添って考えると自律神経と解釈した方がいい。病も気からとか。なんてここまで書けば、この本はやはりいい本なのだ。
人の健康は自律神経の適度なバランスによって、支えられている。ホメオスタシスか。東洋医学的な陰と陽。だから漢方、鍼灸もいいと、日本の伝統的な健康法の入浴とか、適度に奨めている。昔から洋の東西を問わずバランス感覚である。最近精神、身体に関する本を読んでみても、対症療法に関する治療法に関しては医者も懐疑的であり、多少の苦痛、困難に立ち向かう方が良い。つまり薬漬けを防いで、薬の使用は最小限に抑えるべきということ。長期服用による弊害をなくすこと。
人間楽をするようになってから、なんでも依存する傾向が出てきた、しかしこの超ストレス社会において、楽に成るならばと手っ取り早い方法を取ってきた結果が今出てきたとおちゃんは見る。効率的に、無駄なく、確かに悪くはないが本来は徐々によい方へ向かうべきなのに、途中のプロセスを省いて行くから、楽から苦へその逆とコロコロ変わるから、進退、精神がおかしくなる。余裕がないから手っ取り早くという論も成り立つ。
結論、この本はかなり紋切り型です。今心のバランス、健康のバランスを崩してる人は腹が立つかもしれないが、かなり本質的な部分を付いている。自律神経が崩れたとき人は健康ではなく、限りなく不健康に近づく。だから今健康でいる人は読んだ方がいい、バランスを崩すとどうなるか。バランスを取るとは、心の余裕である、これは残念ながら自分で作るしかない、出来るまで何年もかかるが性格にも因るが、無駄、失敗を恐れず、試行錯誤、その中から読み取っていくしかない。プロセスを大事に、自分を大事にする。
人生常に100%の力を出す必要はない。しかし100%以上出すときもある、そのときに備えて余裕の貯金をした方が賢い気がする。そしてバランス感覚。
おちゃんの性格、短気、わがまま、強引、頑固、結構偏見も強い。行動特性、物忘れ、人の話は良く聞かない。
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