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絶対貧困

2009・6・9

 面白くて一気の読んだ、ただ胸が切なくなる。想像を絶する環境と貧困の中で生きていく、その中でも生きていこうとする、生きていこうなんて生チョロイ物ではない。今命があるから生きてる、だから生きてる、何でもやって生きていく。日本人の感覚は危ないとか、法律に触れるとか、正義じゃないとか、偽善だ、だましだと思うだろう。しかし生きるという力の前では、そんな理屈は逆に邪魔になる。

 ギリギリ状態の環境におかれて生きることは、そんな理屈は邪魔になる。理屈を捏ね回してると、死んでしまう、どうであろうと生きるというエネルギーだけになると人は、どうやっても生きル、生きるというパワーはすごい。正しいとか、正しくないとか関係ない。ただひたすら生きる、命の限り。

 だったら滅茶苦茶かというと、スラム、貧民街、その社会のルールがあってうまく機能してる。本では主に東南アジア、インド、アフリカを取材してるが、世界中のどの国でも、どの時代でも存在してるし、存在していた。いつのときも国の為政者は、スラム、貧民街を良しとせず、追い立てる、囲い込む、とにかく見えないようにしてきた。新しいところでは北京オリンピックの時の中国、ソウルオリンピックのときの韓国、明治の日本ではアジアの一等国になるべく、貧民、乞食、放浪芸人の囲い込みである。

 ただ許せないと感じたのは、ストリートチルドレンを使って、売春、物乞いをさせる、犯罪ビジネスが存在すること。この犯罪ビジネスがなくならない限りどうしようもないと思った。またゲリラ組織に兵士集めにストリートチルドレンが対象になってること。怖いのは、命が大事だとか言う理屈が通じないので、子供の兵士が一番怖いこと。簡単に人を殺すということ。しかしこのことは中国の文化大革命のときも、紅衛兵でも怖いのが10代、ポルポト時代のカンボジアでも怖いのは少年兵。おちゃん的に考えれば、思春期の子供って、二者択一の思考をしてしまうので、これが良いと言えばそこに突っ走って、知恵とか教育も中途半端だからあまり考えない、高々10何年の経験しかないから、良いと思えばどっぷりつかってしまう。おちゃんの経験から言っても、子供って残酷。というより子供時代って残酷。おちゃんの経験から言うと、中学3年くらいまでかな。中学3年まで、かえる、ニワトリの解剖平気だった。気味悪いより好奇心の方が先だった。

 非行問題にも関係するんだけど、思春期のある時期まで、きちんと教育しないと駄目、家庭環境もそこそこにしてないと。年端も行かないうちに、悪につかるとそれが当たり前だと考えるから。家庭環境が劣悪な子が非行に走ったとき、たまたま普通の子が非行に走ったとき、非行からの抜け方、その後の人生ぜんぜん違うから。

 確かに物乞いは人の同情心を引いて、それがひどければひどいほど同情を集める。同情心を利用してるからいけないとも言えない。世の中は同情する人、される人が入るから生きていられる、もしそれがなかったら、みんな死んでる。宗教じゃないけど、誰もが持ってる意識はしないけど、慈悲とか、喜捨の心があるから生と死のギリギリの際でも何とか生きてるのかなと思う。お互いを支えあうルールかな。

 正論を言う人はいるけど、それが正しいのかなと疑問に感じる。確かにこの本に書かれてる最貧困を一気になくしてしまおう言うのは分かる。大事なのは、この本の書かれてる人たちの目線で考えないと。子供だけに関して言えば、絡み合った糸みたいに複雑でどうしようもない。でも子供には未来がある。子供だけは何とかしたいなと思う。時間かかるなー。

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重いテーマですが、人間最後には経験する死を深く見つめなおすいい機会になりました。 [続きを読む]

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