見ました、新東宝「細雪」1950年版
2009.5.29
まさか「YUJ TUBE」で、新東宝1950年の「細雪」、全編見られるとは。感激、1948年に完成させて、1950年に映画化ですから、かなりのスピードです。ともかく、1950年版の「細雪」みたかった訳で、もう一気に見てバッチャがデーサービスから帰ってくるの忘れてました。
高嶺秀子様の妙子がすごくいい、お嬢様から、はすっぱな女に変化をしていく姿はうまい。しかし高峰秀子様の若いときこんなにきれいだったんだと、始めて知りました。おちゃんの世代だと、どっかのおばさんてイメージ。高嶺秀子様自身、はっきり物を言う方ですから、妙子の役はぴったりです。雪子もはんなりしてるが、言うべきときははっきり言う、ということが原作に書いてありますが、原作はかなりの長編だから(読み飛ばしてしまう可能性が高い)、脚本家の人は何度も読んだと思う。
原作は貞之助から見た四姉妹を幸子を中心にかかれていますが、1950年の映画は妙子が中心となって描かれている気がします。吉永小百合様の「細雪」は雪子を中心として描かれてる気がします。どちらが源作に近いかと言えば、1950年の方だとおちゃんは感じる。妙子の変化の仕方が、原作に忠実に高峰秀子様によって演じられてる気がする。雪子も原作に近い気がする。吉永小百合様、島田陽子様の雪子を見たが、どうしても単におとなしいという感じで、いやですね。谷崎潤一郎自身映画好きですから、結構注文付けた気がします(おちゃんの想像)。
谷崎自身かなり力入れて書いた作品ですから。谷崎自身は雪子タイプが好きだといいますが、妙子のようなタイプの女性を嫌悪しながら、どこかで好きだった気がします。原作を読んでいると、妙子の評価が下がって行くの分かるのですが、1950年の映画化に当たって、かなり妙子に拘ってる気がしてしようがない。原作自体の妙子と、雪子の量では、雪子の方が多い。もしおちゃんが入院するとき持っていく本は{細雪}です。 >
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