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青森県で生きる若者たち

2008・8・19

 今日は敬体ではなく常体で書く。「青森県で生きる若者たち」昨日紀伊国屋で買って一気に読んだ。青森県の子供がいる親、教育関係者、雇用関係、キャリアカウンセラー、キャリアアドバイザーにぜひ読んで貰いたい。2008.3.31が初版である、いったい初版は何冊刷られたが分からないが、今現在初版である事は余り浸透はしていないのかと考えたりする。アマゾンでは取り扱ってないので画像は出ない。

 津軽、下北半島を除く20~34歳の若者1008名、その両親(いずれか)825名を調査したもので、一つの県で対象を絞り込んだ大掛かりな調査は珍しい気がする。首都圏を対称にした調査は多くあるが、それでもここまで絞り込み詳しく調査したものはみた事がない。(単に私が知らないだけかもしれない)私が注目したのは東京都男子正社員の年収100に対して青森県は72.9、支出は東京を100として青森県は77.9、支出が年収を圧迫している。それと青森県の平均賃金が限りなく最低賃金に近い。青森県の実労働時間は長い、長時間、低賃金、支出も多い、「働けど、働けど」の世界。

 調査結果のデータを細かく丁寧に解説されている。特に「いまどきの若い者は」と言う意識劣化論、「就業意識が低い」と言う意識原因論は一体化して考えられているが、別々に考えなければいけないと言う点は注目すべきである。ここでも問題は無職の若者である。社会的、地域社会から孤立しやすい、適切なサポート、支援が得にくいこと。特に中途退学は不安定な就業、無業者になりやすく、学校でのいじめ、不登校、経済的な問題などで退学することがその後働き方に影響する。

 適切なサポートを得よう思えば学校時代の友人(多くの場合高校の友人は一生涯の友人になる確率は高い、私も同じ意見)、地域活動での人間関係、多様な人間関係を持つこと。ここまで書いてふと思ったことは、親としては高校卒業するまでキッチリ育て、子供の友人で長く付き合えそうだなと感じたら子供の親も入れて、意識して長く付き合うように仕向ける(私は実践している、余程積極的にしないといけないが子供人生を考えると手抜きはできない)。就業、就労に関する考え方は親と子で違うが、現実に即した意見を親は言うべき、しかし親に価値観は押し付けない、決めるのは本人に任せるしかない。地元にこだわると就業の機会は狭くなり、地元から離れると交友関係の維持も難しいと言う。地元に拘れば就労の機会は難しいが、交友関係は個人レベルの問題なので余り心配することはないと感じる。個人的には近くにいる友人より、遠くにいる友人の方が相談しやすい。

 そして何よりも大事なことは孤立しそうになったとき、どうすればいいのか、それを教える必要性。孤立すれば碌な事がない、仕事があろうと無かろうと孤立したときは危機である。人的サポートも重要だがそこから自分でどう這い上がるか。その知恵が必要。やはり何事も積極的に動くように育てるしかないか、個人的にはボヘミアンは出切るだろうか。心配である。(他力本願なので)

 よく考えてみると子をもつ親はぜひ読んでほしい。目から鱗である。

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