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2008年8月

野菜がいっぱいそして心と仕事

2008.8.29

 先週、今週と3回ほどだんなの友達から野菜をいっぱいもらった。トマト、きゅうり、かぼちゃ、とうもろこし、りんご、枝豆、あちこちに分けた、そしたら従姉妹もなす、きゅうり。おまけにだんなが大玉の桃もらってくる、従姉妹がすいか、一度にたくさん来ると食べきれない、分けるとこがたくさんあっても、人数が少ないと少量、分けるとこが自然と増えてくる。多所少量、でも余る、野菜をたくさんもらうのはうれしいが、分けても分けても、余る。もったいない、投げるのは心苦しい、やるか料理。

 スイカとメロンはカットフルーツ

 枝豆はゆでて鞘からでして海老と天ぷら

 かぼちゃは本当の栗かぼちゃ、煮て従姉妹と叔母に振舞う。

 きゅうりは切ってにんにくと一緒に塩漬け、もうひとつはそばつゆと茗荷と一緒に漬ける

 りんごときゅうりの味噌漬けはカウンセリング研究会に差し入れ

 しめさば作って、しめさばは家で作ったのが一番うまい(ノルウェー産がうまい)

 なんてこの一週間作ってばかり、そしたら友達から電話、仕事のことでかなり悩んでるみたい。おいしく食べられているか、心が壊れてないか、心配になった。仕事はしたいがなかなか見つからないが、おいしく食べられ、料理をしたいという気持ちに感謝。仕事をしないとご飯は食べられないが、心が壊れたらおいしく食べられない。私は子供が成人するまで心を壊すことができない。しかし仕事もしたい、しないといけないが。なので当分専業主婦?しかし青森県で心を壊さずに働く場所があるか。待遇が悪すぎる「青森県で生きる若者たち」で書いてあったが賃金は余り不満は無い。待遇が悪すぎるのが問題。どっちかが悪いなら分かるが両方だもの、しかし人間やっぱり待遇です。

 

 

再び昭和30年代について

2008・8・27

 昭和30年代はブームなのかどうか、それともただのノスタルジーなのかもう少し時間を掛けないと分かりません。ただいろいろな写真、雑誌の表紙を見たり、耐久消費財の普及を見ていくと、たかだか10年の間にものすごい変化で生活環境が変化した時代だったのは確かです。

 土門拳「腕白小僧がいた」は急激な変化をした昭和20年代後半から昭和30年代初期の写真が載った、文庫本の写真集です。写真集は好きなのでよく見ますが、大型の本が主です。写真の迫力を感じるためにはある程度大きさがないとだめだと思い込み、この文庫を買うとき余り迫力はないと思っていました。ところが十分期待をさせる圧倒的な迫力、文庫サイズという小ささを感じさせません。

 私が注目したのは子供の履物です、昭和30年までは下駄を履いた子が多い、しかし昭和30年代に入るとズックの子が増えてきます。私が子供で記憶にある時代は昭和35年頃から、その頃はもう下駄を履いた子はほとんどいません。「腕白小僧がいた」の本に載っている子供たちはほとんど団塊の世代、、まだ豊かさを感受していない世代、豊かさを感じるのは昭和30年代に入ってからでしょう。ところが昭和30年以降に生まれたのはそこそこ物があったので、馬鹿みたいに豊かではないけど物質的な貧しさを感じなかった。

 「筑豊のこどもたち」の写真を見たとき時代は昭和34年、35年ですが、こんなに貧しい子供たちが同じ時代日本にいたのかとびっくりしました。どう見ても戦後の焼け野原の子供たちです。この頃の私は幼稚園に行って、テレビ見て、漫画読んで、駄菓子屋通いの毎日。同時進行していたとは今で言う格差でしょうか?知らなかった、今になって気づくとは。個人ではどうしようもない、社会の作った貧しさでしょう。なんせエネルギーの転換政策の犠牲になった貧しさですから。思い出しました。昭和37,8年頃はもう石油ストーブ、電気コタツを使ってました。テレビのニュースでも炭鉱の落盤事故流してましたが、ほとんどが北海道でした。

 写真の写し方としては本当の近接撮影、この時代のカメラはファインダーを覗いてちょうど良いと思っても、プリントすると四隅に空間ができて間の抜けた写真になります。その空間を埋めるためにはもっと近くに寄らないとだめです。このカメラの癖は今もあります。ファインダーを覗いただけではいけません、覗いてからもう少し近くに寄らないと間の抜けた写真になります。古いカメラほどこの癖が強い気がします。土門拳が子供の中に入って映したのは感じられます。

 昨今のカメラの機能に頼った、知らないうちに撮る写真と違い、撮る側、撮られる側の交流が感じられる、土門拳が子供好きであり、撮るまで子供と遊んだりして、自然な姿を映していたというのが伝わってくる写真です。私は懐かしい感じがしません、こんな時代もあったという感じです。しかしいい写真集です。

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Always三丁目の夕日時代?がんばれ汲み取り便所世代

2008.8.22

 映画「Always三丁目の夕日」以来昭和30年代がブームになっています。しかしこの本はりアルタイムで体験した人にとって、掛け値無しで面白いです。「法務実務検定」投げて一気に読みました。「昭和33年 (ちくま新書)」の著者と違い「昭和三十年代の匂い」の著者は昭和32年で私と年が近いので、感覚的にすごく共感してページを繰りながら「そうそう、うんうん、分かるなー、確かそうだよ。」なんて思いながら、楽しみ、思い出に浸って読みました。

 昭和30年代は一番の遊び盛りで、覚めた目で大人の社会を見るまで育っていないから単純に楽しんでいたみたいな気がします。テレビの漫画は今よりずっと多かったし、テレビも何でもありで寄席番組,舞台中継、喜劇、映画も東宝の社長シリーズと喜劇はたくさん、歌番組も多くて本当にテレビが娯楽の時代。チャンネル戦争なんて言葉もありました。

 子供に見せたくない番組なんて発想はもう少し時代が後になるので、大人の昼メロも見てました。「ライオン奥様劇場」学校から帰ってくると親や婆様見ていたので、宿題しながらちらちら、子供に悪い影響与えるなんて誰も考えてないから、ご飯食べてみても注意はない、ただ目に悪いからとブラウン管にいつの間にか透明のビニール製の幕がぶら下がっていました。

 著者は大阪育ちなので若干違うかなと思いましたが、読んでみたら余り差が無いので、著者が「不二家」のレストランなら、弘前は「かくは」の食堂か工藤パンのレストラン、後はデパートの屋上の遊技場、おもちゃ売り場、都会も地方も家庭の娯楽は余り差が無い。確かに量と質から大阪には叶わないけど、そこまで頭が回らないので。子供なので。しかし親と婆さまは大阪育ちなので、弘前の田舎臭さ物の無さには文句を言ってました。「エレベーター」が「かくは」に設置されたときはニュースになった記憶があって、親も婆さまも珍しくもなんとも無いとシラットした顔してた記憶があります。

 なんて自分のことばかり書くことになるので止めますが、「昭和三十年代の匂い」、「くみとり便所の果たしたこと」の項を読むと現代のあまりにも清潔すぎる社会に疑問を感じる、これは多分おそらく、かなりの確立で汲み取り便所世代が感じてることだと思います。著者も言ってますが、もし何かあった時、水洗トイレが使えないときは、汲み取り便所世代は何とか対応できるが、汲み取り便所を経験してない世代は卒倒する。天変地異がおきて最低限度の生活に耐えられるのは汲み取り便所世代でしょう。昭和を知らない世代に言いたい便所の汲み取りが終わったあとの便所に行けと。それに耐えられたらすばらしい。しかし昭和30年代は汲み取りでもいい時代に入ったほうです。それ以前は、もう言わないい気絶します。家に中で用を足すくらいなら、外のほうがずっと良い。それとどこの家を訪問してもその家独特のにおいがありました。燻りくささ、水っぽい匂いとか、埃臭さとか、友人で結婚するとき「家の匂いになれねばの」と言っていた事を思い出しました。

 いちいち臭いを気にしてたら生活できない、思い出の漫画、テレビ番組の名前が出てくるので楽しい。特にテレビ番組「ちびっ子ギャング」に付いて書いてる事はすごい、すごくテレビを見ていたなと感じます。提供は不二家でした。昭和30年って貧乏みたいなイメージがあるけど、確かに今に比べると物は豊富ではないけど、みんなそこそこおもちゃ持っていたし、耐久消費財は余り無かったけど、1年か2年毎に買って少しづつ増やしていって30年代最後の頃は、結構そろってました。

 なんて自分の思い出もかなり書いてしまいましたが、それだけわくわくする本なんです。しかし著者の言うとおり、思い出してみればあちこち臭いだらけ、今も書いてるうちにいろんな臭いを思い出します。私が好きなのは新しい靴の臭い、靴の倉庫の臭いいいです。逆に嫌いなのは味噌の臭い、絵を描くのが好きで絵を書く紙に味噌を包んだ紙を親が持ってくるんだけど(大きくて良いんだけど)、あの臭いは嫌でした。

 よく昭和30年代は子供の天国といわれますが、戦前と今に比べたらという条件をつけないと。戦前に比べたら子供は圧倒的に自由で物もそこそこ豊富で、親は戦前の教育はよくないと感じてるからうるさくない、社会全体も今ほど細かいことにうるさくなかった。現代に比べたら清潔でもないし、社会全体ももっとアバウトだしそれがいいことなのか、逆に昭和30年代の自覚の無さのつけが昭和40年代に出てきた、単純によかったとは言えない気がします。

 なんて考えるのは過ぎた過去を分析するからで、この本は単純に楽しんで読む。しかし著者は相当テレビ見てますね。漫画も相当読んでる。益子かつみ「怪球Xあらわる!」が出てきたのはびっくりしました。年齢からすれば私は小学1年、著者は幼稚園、本当に読んでたのかな。ちょっと考え難い気がします。

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青森県で生きる若者たち

2008・8・19

 今日は敬体ではなく常体で書く。「青森県で生きる若者たち」昨日紀伊国屋で買って一気に読んだ。青森県の子供がいる親、教育関係者、雇用関係、キャリアカウンセラー、キャリアアドバイザーにぜひ読んで貰いたい。2008.3.31が初版である、いったい初版は何冊刷られたが分からないが、今現在初版である事は余り浸透はしていないのかと考えたりする。アマゾンでは取り扱ってないので画像は出ない。

 津軽、下北半島を除く20~34歳の若者1008名、その両親(いずれか)825名を調査したもので、一つの県で対象を絞り込んだ大掛かりな調査は珍しい気がする。首都圏を対称にした調査は多くあるが、それでもここまで絞り込み詳しく調査したものはみた事がない。(単に私が知らないだけかもしれない)私が注目したのは東京都男子正社員の年収100に対して青森県は72.9、支出は東京を100として青森県は77.9、支出が年収を圧迫している。それと青森県の平均賃金が限りなく最低賃金に近い。青森県の実労働時間は長い、長時間、低賃金、支出も多い、「働けど、働けど」の世界。

 調査結果のデータを細かく丁寧に解説されている。特に「いまどきの若い者は」と言う意識劣化論、「就業意識が低い」と言う意識原因論は一体化して考えられているが、別々に考えなければいけないと言う点は注目すべきである。ここでも問題は無職の若者である。社会的、地域社会から孤立しやすい、適切なサポート、支援が得にくいこと。特に中途退学は不安定な就業、無業者になりやすく、学校でのいじめ、不登校、経済的な問題などで退学することがその後働き方に影響する。

 適切なサポートを得よう思えば学校時代の友人(多くの場合高校の友人は一生涯の友人になる確率は高い、私も同じ意見)、地域活動での人間関係、多様な人間関係を持つこと。ここまで書いてふと思ったことは、親としては高校卒業するまでキッチリ育て、子供の友人で長く付き合えそうだなと感じたら子供の親も入れて、意識して長く付き合うように仕向ける(私は実践している、余程積極的にしないといけないが子供人生を考えると手抜きはできない)。就業、就労に関する考え方は親と子で違うが、現実に即した意見を親は言うべき、しかし親に価値観は押し付けない、決めるのは本人に任せるしかない。地元にこだわると就業の機会は狭くなり、地元から離れると交友関係の維持も難しいと言う。地元に拘れば就労の機会は難しいが、交友関係は個人レベルの問題なので余り心配することはないと感じる。個人的には近くにいる友人より、遠くにいる友人の方が相談しやすい。

 そして何よりも大事なことは孤立しそうになったとき、どうすればいいのか、それを教える必要性。孤立すれば碌な事がない、仕事があろうと無かろうと孤立したときは危機である。人的サポートも重要だがそこから自分でどう這い上がるか。その知恵が必要。やはり何事も積極的に動くように育てるしかないか、個人的にはボヘミアンは出切るだろうか。心配である。(他力本願なので)

 よく考えてみると子をもつ親はぜひ読んでほしい。目から鱗である。

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ビジネス実務法務検定試験

2008・8・15

 思うように進んでいない自分に腹が立ちます。主婦をしながら勉強も思ったより難しい。まして夏休みなのでと様々な理由をつけていますが結局自分に理由があるのですが。「ビジネス実務検定試験ケーススタディー2級」は事例集ですが役に立つと思います。いくらテキスト読み込んでも、試験では事例を挙げて解く問題が多いので役立ちます。実際問題集をとくと分かりますが、自分では知識があるつもりでも、いざ問題をとくと結構惨憺たる結果になります。

 「2級ケーススタディー」は公式テキストと若干内容が異なっているので戸惑いました。ちょっと感じたことは「公式テキスト」を単元ごとでもいいから読んだあと、「ケーススタディー」を読んだほうが分かりやすい気もします。「公式テキスト」はただ読む感じ、「ケーススタディ」は事例集なので、興味を持って読むので同じ読むでも違う気がします。自分は頭が良くないので3級、2級と勉強しましたが、いきなり2級を目指す方も「ケーススタディー」を読む時は「3級公式テキスト」を用意したほうがいいです。

 さすが2級の「公式テキスト」になると3級より200ページほど厚くなります。どのような事でもそうですが、事例を挙げてもらうと案外分かりやすいものです。難しい言葉も出てきますがそれは調べれば良い事で、問題はどれだけ理解できるかです。数学でいくら公式を暗記したり、英語の文法の理屈がわかっても問題を解けなければ意味がないように。暗記は所詮暗記でしかない。暗記する時間があるくらいなら1ページでも多く読むこと、自然に暗記してます。

 今回父親の遺産を相続するに当たって協議分割をしました。しかし債務があると、債権者の同意がない限り、法定相続分と異なる負担割合の合意の効力を主張することができない。財産を放棄をしない限り債務の場合は法定分割される、弟が「借金残すなよ」と言った理由分かりました。協議分割して借金を払うのは良く考えてみると不公平な気もするし、細かくなりすぎて面倒くさい。「ケーススタディー」を読んで分かったことです。もう何ヶ月も分からない状態、恥ずかしい。

 「ビジネス実務法務公式テキスト」は他の方も、手元に置いて時々読むのに便利と書いてある方もいます。文章に慣れてしまえばと言う限定をつけて、下手なハウツー本を読むよりずっといいです。内容が深く幅が広いので

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仏の効用

2008・8・13

 今日はお盆、人が死ぬと生きている人間に思わぬ変化を生じさせるものである。去年姑、私の父が死んだ。姑が生きていたときはだんなは自分の兄を蛇蝎のごとく嫌い、実家に言っても二人顔を合わさず、姑は余りの中の悪さにいつも心配していた。私もこれで姑が死んだらだんなの実家に行くことはないなと思っていた。ところが姑が死んだ途端、急に仲直りし去年今年も実家に言ってきた。おまけに今年はご飯まで食べてきた。姑が生きていたときは考えられないことである。兄弟二人笑いながら話をしている様子を見ていると、この17年間お互いいがみ合って、もっと早く仲直りすればいいのにと思った。しかし兄弟にしか分からないことかもしれない。

 父親とは40年以上会っていない、弟とは会っているが、死んでも教えに来ないなと思っていたら、教えに来た(弟と会っていることは父親は知らない)。何せフーテンのトラみたいな弟だから、携帯電話にも出ないし、突然現れて要件だけ済ますと帰る。1年か2年に一度顔を出す奴である。「姉の心弟知らず、心配だから連絡しろ」と説教されるのが嫌だから表れない気がする。ボヘミアンは風みたいだと言う「さっと現れて、気が付けばいないから」良い例えである。こんな奴だから教えもしないし、別れて40年以上の父親のことはどうでもいいという感じがしていた。

 ところが死んだと教えに来た。その死は淡々としたものであり、涙も出ない。とうとう死んだかと言う感じ。その時からしばらくしつこいハエが出る。半月ほど続いただろうか。母親に父親が死んだことは教えないで、しつこいハエが出ることを話すと、母のところにも出るという。中村勘三郎の話を思い出した。先代の勘三郎が死んだらハエになってやると話したと言う。そしたら本当にハエになって出てきたという。まさかと思うが季節外れだし、「親父、化けやがったな」と思った、しかし娘のところに出るのは分かるが、何も別れた女房のところに現れることはないと思う。

 それから私の中で父に対する嫌なものがなくなり、幼い時の父とのことを思い出すようになった。記憶は余りないが。死んだことを母に話すと、いつも散々悪く言っていたのが急に言わなくなり、夫婦でいたときを話し出した。こっちとしては開いた口が塞がらない。だったら何で離婚した。恨むなら死んでも恨めと思う(その方が良い)。犠牲になったのは子供だろうが、急に腹が立ってきた。

 昨日母が新盆だと言う。「誰の?」と聞いたら父のことだ。馬鹿じゃないかと思う反面、死んだら許せるのかと考えたりする。線香を上げるという勝手にしろと言う気がしたが、そんな私も父の写真を出した。(お盆の間の期間限定)

 急に姑の言葉を思い出した、「死んで待ったものいつまでも恨んでもしょうねべさ」

文人暴食

2008.8.11

 話のうまい人は文章もうまい、著者の話し振りはいつ聞いても面白い故にこの本も一気に読みました。「食」に惹かれて読んだのですが、そんなことより登場する作家の生き方の凄まじさの、すごさにびっくり、そっちのほうへ引き込まれた感じ。

 「追悼の達人」に比べると内容によっては面白味に欠ける所もありますが、良くぞここまで調べて書いた、最後の参考文献の膨大さにはびっくり。「追悼の達人」に出ていた鈴木三重吉はここでも出てきますが、酒癖の悪さは半端じゃない「赤い鳥」が北原白秋が去った後廃刊、当然だな。ほかに酒癖の悪さどころかほとんど病気は、和歌山牧水、稲垣足穂アルコール依存症状態、酒のために生きているか、生きるための酒なのか、夫婦関係も共依存状態、よくこれで家庭が破綻しないものである。

 田山花袋は読んだことがないが、著書は布団フェチと言ってるがほんとにそう感じるし、私小説はそこまで書くのかと、自分のことならいいが書かれる方は堪らない。ここまでフェチに徹するなら早く生まれすぎた感がある。いまどき向きの作家のような気がする。

 獅子文六の「食味歳時記」は読んで食通なことは知っていたが、片っ端に食べ歩くのはすごい。高級な物から家庭的お菜まで幅が広い。「食味歳時記」で記憶に残っているのは玉子焼きが甘すぎる、関東大震災後、砂糖を多く使って味をつけるが、品がないと。大磯はお手伝いのおばあさんの作る、鰯か鯵の煮付けがすこぶる旨く、誰が作ってもおばあさんには敵わないと書いてありました。しかし現代獅子文六が忘れ去られた存在なのは寂しい気がします。からりとした湿っぽさのない作風がいい。

 読後感は壮絶な人生、地を這うような生き方、貪欲なまでの食に対する欲、生き方は食い方である、健康を考えて食うんじゃない、食いたいから喰う本能のまま、だからすごい。しかしこれが健康的な(心理的に)食い方、健康を考えて喰うなんとなく病的な感じ。現代は食うことに対して病的、神経質。

 女流作家は平塚らいてう、坪井栄、平林たい子は地べたを這うようで余り好きではない、生活のにおいが強すぎる(と言うより思想的なものが強すぎる)、その点宇野千代の天真爛漫、軽やかな生き方は気持ちがいい。

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いのちの電話からの手紙

2008.8.10

 私がいのちの電話を知ってからもう7年になる。最初は交流分析がよく分からず、交流分析を知ろうと思って、それから公開講座を受講し、毎月の資金ボランティアを何年かした。今は無職、無業の主婦。なので資金ボランティアできないが会報は定期的にいただいている。有難い事である。今回の内容はいいことが書いてあった。

 無駄だと思っていたことを意識してするようになったら、生活に落ち着きと豊かさがましてきたこと、役に立たない物ほど役に立つと言う驚き。意識してゆっくりすごす。ゆっくり過ごすことで、今まで見えないものが見えてくる。作業で言う見落としを発見したみたい。

 もうひとつは自殺防止のNPO法人の方、一番いい相談とは役に立たない相談。「あなたのところにきても何の役にも立たない」、むっと来た当たり前だ、面と向かって言うんだから。でも又来る。役に立たなくてもいい自殺してくれなければそれでいい。だから聴く事に徹しているという。文句を言っても話を聞いてもらいたいのだ。だから又来る、しかしそれをちゃんと聞いてくれるのだから偉い。人は話を聞いてくれる人が必要だし、いなければだめなのだ。人は当たり前だが一人では生きることはできない。

 仕事には無駄とか、役に立たないもの入らないが、今は社会を挙げて無駄、役に立たないものを嫌う傾向にある。経済状態が悪くなって、仕事中心の頭で世の中考えるからこうなった気がする。売り場で考えてみよう。全部売れ筋ばかりで作った売り場は面白くない。買物は効率的だろうが、買物の見て比べると言う楽しみがない。売れ筋とそれほど売れ筋でないものを組み合わせて、バァリエーションをだす。だから楽しい。

 無駄に見えるものでも角度を変えると違うように見える、役に立たないものでも使い方を変えると役に立つかもしれない。仕事中心の効率主義で何でも考える事は止めたい、その考えこそ無駄である。

 

表示偽装・コンプライアンス

 2008.8.6

株式会社青森県果工の偽装、青森県の果汁を使用せず外国産を使用、外国産を青森県産と表示。いつかは出ると感じていた。今まで出てこなかったのが不思議なくらいだ。まじめのこつこつ仕事をしている企業、事業主には、風評被害でこれから大変かもしれない。しかしよく考えてみれば風評被害を信じるほうも如何かと考える。自分の知識がないからである。自分で考え、自分で選んで買えばいいだけで、特に根拠もないことを信じて買って、被害者面するのはおかしくないか。他力本願である。文句はいくらでも言える、しかしちゃんと物を見る目があれば、文句を余り言う必要もない。

 今回の事件は産地偽装なので飲んだからと言って人体に、影響がでるわけではない。だからと言って、産地を偽装したことは許されないが、騒ぎ方が飲んだら今日明日にでも体に異常が出そうな騒ぎ方である。報道する方もする方である。

 株式会社青森県果工の事件は実害がないのでよかったが、これだけ偽装、偽造がまかり通るのはこれ位だったらいいだろうと言う考え方、コストを下げたい、飲んだところで分からないだろうという発想だと思う。倫理観、コンプライアンス、危機管理に対する感覚が緩いと言う感じ。経営が思うように行かずという理由からの選択かもしれないが、今の時代はコンプライアンスを守れる企業しか残らない。経営が大変だったからは理由にならない。困ったことに青森県はこんなことで企業が潰れると、従業員が次の仕事が見つからないのである。従業員を守る、会社を守るつもりなら、法律遵守しかない。なんてことをもし従業員が言おうものなら確実に首である。

 青森県の経営体質は佐藤研究室に的確、冷静に淡々とまとめられています。私は時々訪問しています。佐藤さん自身も雇用関係のお仕事をしているので、参考になれば。私は佐藤さんのホームページが好きだし勉強になるところがあります。キャリアカウンセラーと話しをする機会があり、弘前近辺で仕事を得やすい人は(年齢は関係なく)、文句も言わずはいはいと言う人だそうです。

 話が飛んでしまった。食品には安心、安全絶対0はない。しかしなるべくそのリスクを下げるためには、消費者自身が正確な知識を持つこと、常に正しい情報のアンテナを張る、しかし偽造、偽装だけは余程でなければ分からない。これは事業主の倫理観しだい。

 リンゴ加工品表示偽装の報道時系列でまとめてあります。

Web東奥 リンゴ加工品表示偽装 

サンダーバード

2008.8.3

 ものすごく暑い毎日いくら水分を取っても足りない感じです。エアコンなしでも生活できるので感謝、物価高ですが、食用油、小麦粉、インスタント食品は余り使わないので、外食もほとんどしないので、余り関係ないと思ってました。物価高は。ところがとうとうテレビが映らなくなり、2011年の地デジまで粘ってテレビを買わないでつもりでいましたがとうとう買いました。だんなの給料で何とか生活してるので、テレビのローンでこれから生活少しきつくなります。物価高急に身近です。

 37インチを買ったのですが迫力あります。そこでさっそく「サンダーバード」のビデオを見たのですが、もう感動して映画見てるみたい、「サンダーバード」を見たのが40年前、それ以来の感動です。私の自慢の一つに「サンダーバード」の日本で最初の放映をリアルタイムで見たことです。親戚のカラーテレビで毎週カラー放送の迫力ある画面(モノクロの画面からカラーの画面では感じが待ったく違い迫力がある)、人形でもここまでできるのか、ストーリーの面白さ、近未来、でもこんな世界はまだ遠い先と感じてみてました。5年前NHKの教育で「サンダーバード」を放送しましたが、もうカラー放送は当たり前と思ってましたから、さほどすごいとは感じませんが、ストーリー、メカニックデザイン、人形の動きの良さはさすがと思いました。そして40年経った今、「サンダーバード」の中での技術が現実に実現している、国際救助と言うことも今では当たり前です。その先見性に改めて感動。

 「サンダーバード」の面白さはストーリーのよさもありますが、メカニックの細かい作り、ぺネロープ、ミンミンのドレス、小物の作りが丁寧なこと、トレーシー一家の食事のシーン、寛ぐシーンで日常生活用品もかなりのリアリテーを持って表現されていることです。この本では一話分の映像が小さいですがコマドリで、多数の写真が載ってるので細かい部分をじっくり楽しむことができます。私にとって謎だったトレイシーアイランドの中が分かって、資金源がどうなってるのか、家族の細かい点がわかって面白いです。

 子供のときは単にかっこよさ、面白さで見ていました。大人になるともっと細かい部分、映像全体の作りを見る。「サンダーバード」の世界は子供の時は有り得ないと感じて見て、大人になってからは「サンダーバード」の世界は現実の世界で起こっている、だから子供時より身近に感じて見ます。

 モノクロで見たときは単にかっこいい、面白いと感じ。(裏番組がシャボン玉ホリデーどちらにしようか悩んだ)、毎回2話分まとめて放送していたので見ごたえがあり、5年前の教育テレビでは毎回1話分しか放送しないので物足りませんでした。カラー放送で見たときは迫力に圧倒され(色が付いた分モノクロとは比べようがない迫力)、ワイドテレビではもっとすごい迫力のある映像、音に圧倒されブラウン管テレビと全く違う表現で一気に見ました。しかし同じ作品を異なった3種類のテレビで見る、子供のとき、大人になってから、見る。異なった感動があります。飽きないますます見たいと思わせる「サンダーバード」はすごいです。サンダーバード世代には内容がキッチリまとまっているので言いと感じます。コマドリの写真をじっくり眺めて子供のときの気分に浸る感じ?

 オープニングテーマは今もコマーシャルでよく使われますが、初期の放送ではオープニングは日本語版のコーラスでした。もう一度フルコーラスで聞きたい。最大の失敗は壊れたかけた「サンダーバード4号」のおもちゃを捨てたことです。まさかまたブームが来ると思ってなかったので。

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