お風呂
2008.4.23
この本の書評は、随分、たくさん書かれています。人それぞれの思いが書かれていて、読んでいて楽しくなります。児童書は息が長い本なので時代に流されず残っている物がたくさんあり、この本も残っていく本だと思います。初版が1977年でこの頃から弘前でもお風呂の付いたアパートが建てられるようになりましたが、まだ銭湯もあり、お風呂なしのアパートでも結構入居する人がありました。主人公の家族は一戸立ての家に住んでいるのかな、違うのかなと想像したくなります。もし一戸建ての家に住んでいるなら、どう考えても昭和30年代の家族だなーって考えてしまいます。昭和の30年代の前半は家を建ててもお風呂の付いた家は少なく、昭和30年代の後半あたりから一戸建ての家にもお風呂が付くようになりました。(あくまでも私の記憶からです)
家族全員で銭湯に行く設定は映画「Always夕日が丘三丁目」の世界、風呂上り牛乳を飲むのはもう定番です、懐かしい。風呂上りの牛乳は最高においしい。銭湯に行くと必ず知り合いがいたり、銭湯がもうそのまま本になった感じで、桶の音、人の声、水の音、銭湯の温かさ全部伝わってきます。
私は主人公のあっちゃんに目がいきます。あっちゃんの持っているブリキの金魚のおもちゃ、懐かしい私も持っていました。振るとカラカラと音がしたり。それにあっちゃんのはいているサロペットはどう見ても、昭和30年代前半のデザインのような気がしたり。でも絵の銭湯は昭和50年代です、ボトルシャンプーが置かれています、昭和30年代だったらシャンプーは粉でしたから。とにかくいろいろ想像したり、懐かしい気分になったり楽しい、ほのぼのする様な本です。
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